3.不動産投資はどういう人に向いているのか?

投資の考え方

〇結局どういう人に向いているのか?

 前回述べた通り不動産投資は初期費用で取引額の8%必要なため、躊躇する人も多いと思いますが、メリットのページで述べた経費を使った節税が可能な点を考慮するとそのメリットはとても大きいんです。つまりある程度税金を納めている(節税が可能な)人にオススメで、特に固定収入があるけれども経費で節税できない状況の人(サラリーマン等)には確実にお勧めできます。

サラリーマンのように固定収入があるけれども、経費が自由に使えない人には、とりあえず1件だけ安い中古物件を購入することをお勧めします。中古のワンルームであれば、投資額が抑えられる上、経費での節税ができるので実利回りが最も得られると思います。家賃、光熱費、通信費などの固定費で年100万円ほど掛かっているのであれば、プライベートと共用していることを考慮し半分を経費算入したとすると50万円が経費となり、所得税率20%、住民税率10%とするとおよそ10万円が確定申告により還付され、5万円(月4千円程度)が翌年7月以降の住民税から減税されます。しかも毎年確実に節税効果が得られるため、株・FXとはリスク面・利回りで比較するまでもないくらいにリターンが得られます。さらに建物の減価償却分の節税を上乗せすると利回りでは不動産が圧倒的に有利です。


 以下は個人的な見解ですので、興味のある方だけどうぞ。(このブログ自体が個人的見解ですがw)


 上記は経費が使えない人の場合のメリットですので、既に経費が使える人には上記のメリットはあまりありません。話しが急に抽象的になりますが、私個人としては、

①人とコミュニケーションを取るのが苦手ではなく、

②他人を信じすぎない人

にオススメできると思います。

 

①人とコミュニケーションを取るのが苦手ではない

 不動産事業はその業務内容からして、いろいろな業種の方の協力が必要になってきます。まず、不動産業者に購入物件を紹介していただく必要がありますし、銀行には融資をしていただく必要があります。物件が空室になれば、賃貸仲介の不動産業者にお願いし、部屋が老朽化してきたら水道屋、畳・壁紙屋に依頼することになります。このようにいろいろな関係者とのコミュニケーションが嫌でも必要になります。つまりいろいろな人とのコミュニケーションを苦手で煩わしいと感じるのであれば、不動産事業は向いていないと思われます。

 最後に一番忘れてはいけないのが、賃借人の方とのコミュニケーションです。あなたの事業の最大のお客様です。どの事業もそうだとは思いますが、お客様あっての事業ですのでお客様満足度は最重要です。部屋に何か不具合があれば連絡をもらうと思いますが、このときの対応が大家としての成功・失敗を分けると言っても過言ではありません。また、賃借人からのクレーム・意見は過大な要求でない限り、逃げたり避けてはいけません。退去されてしまう可能性が高くなります。ここが面倒だからと管理会社に完全お任せにしている大家さんもいますが、お客様からの意見は業務の改善というだけではなく、新たなニーズ・新規ビジネスのチャンスであるとも言えますので、管理会社に丸投げせずに直に受け止めてこその大家業だと私は思っています。(とはいえ、数十件持っている大家さんは全てを管理するのは時間的にも無理なので依頼するしかありませんが。)

 このように不動産事業にはコミュニケーション能力は必須と言えます。逆にコミュニケーションが苦手だという方には苦痛が大きい可能性が高いため、オススメできません。

 

②他人を信じすぎない人

 不動産投資を始めるにあたり、一番良く接するのが不動産業者です。こう書くと業界の方からお叱りを受けそうですが、不動産業者の言うことを真に受けていると痛い目に合います。「いい物件なので、早く買わないとすぐに無くなりますよ。」「自信を持ってお勧めできます。将来性も間違いない物件です。」このような発言は物件を照会する度に言われるのではないでしょうか。これらの発言は不動産業界における「こんにちは」程度の意味しかなく、早めに慣れることをお勧めします。物件を購入する不動産業者からの情報は、客観的事実のみを信用し、主観的な情報(相場より安い、将来上がる)は信用しないくらいの気持ちで接しましょう。

 不動産業者は、あの手この手で売りつけようとしてきます。本当にいい物件(破格の物件)は放って置いても売れてしまうので、あなたが特別なVIPでもない限り不動産業者から勧めてきたりはしません。不動産業界は弱肉強食、生き残るために不動産業者の営業は、売れ残りを一生懸命売ろうとしています。こういった背景を知った上で、不動産業者と適切に接することが出来るひとには不動産投資はオススメです。逆に、他人を疑わない方や根が優しい方には精神的に厳しい世界だと思いますので、そういう方には継続した不動産投資はお勧めできません。

 

 今回はここまでです。書きたい&お伝えしたいノウハウはまだまだ沢山ありますが、次回は不動産の種類について書きたいと思います。

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